映画『彼女を信じないでください』
彼女を信じないでください
入間 真 チェ ヒデ / 竹書房 詐欺罪で服役、仮釈放中のヨンジュ(キム・ハヌル)と田舎育ちで純朴な薬剤師の青年ヒチョル(カン・ドンウォン)。 ひょんなことから、ヨンジュはヒチョルとその田舎の家族に関わっていかざるえなくなり――。 本当におもしろくって心が温かくなる作品でした! ラブコメ好きの方ならぜひ観てほしい。キム・ハヌルのチャーミングさ、カン・ドンウォンの朴訥さ、役柄にピッタリです。 田舎を舞台にしたラブ・コメディというのが妙に新鮮で。田舎の人々のおせっかいながらも温かい人情が、ストーリーをより魅力的にしています。 韓国の家族観もよく出ていて興味深かったです。 仮釈放中の身のため、あらぬ誤解を受けないようについた嘘がどんどん膨らんで追いつめられていくヨンジュの慌てっぷりとごまかしっぷり。 誤解が膨らみきったところに現れたヒチョルの無神経な言葉にカチンときたヨンジュが居直って、周りの誤解を利用してヒチョルを追いつめていく様子(詐欺師の面目躍如!)。 仕掛けがうまく、笑いっぱなしでした。 〈ミスター唐辛子コンテスト〉、いかにも田舎的イベントで笑える~と思ったのですが、本当にあるコンテストなのですね(パンフを読んで知りました)。 このコンテストでのヨンジュの機転がまたよくて。 ヨンジュとその悪友扮するコーラスガール付きで「女女女」(日本でいうところの有名な演歌のような歌?)をオーバーアクションで歌うヒチョル、老若男女の心得をつかんで会場は大盛り上がり! この盛り上がりっぷりも田舎ならではという感じです。いや~楽しい楽しい♪ 唐辛子への愛を、唐辛子の一気食いで決めるというのもね~(涙目のカン・ドンウォン)。 ヨンジュが詐欺師仲間の友人から指輪を取り返しヒチョルの家族に再会、自分の正体を告白する場面、結婚式のドレスを選ばずに自分を待っていてくれた姉とヨンジュが再会する場面は泣かされました。 エンディング、ヨンジュがついた嘘を生かして、二人の再スタートを演出するヒチョル。粋です。 『電車男』の記事にも書きましたが、いやはやアジアのラブコメ、侮れません。
by yagikuro-3
| 2005-06-11 18:02
| 韓国映画・ドラマ
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お気楽人間ヤギの、舞台・映画・本(児童書)の感想(ネタバレあり)や日常雑記。 ※スパムTB防止のため、当面の間、送信元記事にこのブログへのリンクが存在しない場合はTBを受け付けません。ご了承ください。 by yagikuro-3
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