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名探偵コナン10周年記念ドラマSP『工藤新一への挑戦状』

この秋の改変期、一番のお楽しみでした♪

主要三人(新一@小栗旬、蘭@黒川智花、小五郎@陣内孝則)のはまりっぷりたるや素晴らしかった!
これを観られただけでも価値があります。

小栗くんはキャスティングをきいたとき、「なるほど~」と思いました。
顎のラインがポイントですね。
で、実際見てみても、リアル新一!!
不敵な態度や真剣に推理する表情もいい♪
原作者じきじきの指名とのことですが、さすが生みの親、自分の子のことをよく知ってらっしゃる。

智花ちゃん、観る前は「少し地味かな?」と思ってましたが、蘭の快活さ健気さがよく出てました^^。
陣内さんのオーバーリアクションぶりには、おおいに笑わせてもらいました。
怒った表情の眉の角度が、小五郎そのもの!

逆に「うーん…」と思ったキャスティングは、沖野ヨーコのベッキーと、目暮警部の西村雅彦。
ヨーコちゃんは正統派アイドルキャラの人にやってほしかったな(あややとか)。
西村さんの目暮はうさんくさすぎ(笑)。

肝心のストーリーは、ちょっとお粗末だった気が(特にミステリー箇所)。
実写版金田一少年くらいのレベルは維持してほしかった。
(あれじゃあ、安手の二時間サスペンス…)

以下、かなりの人が思ったであろう疑問点。
・都内(と思われる)高校の修学旅行先が芦ノ湖って(^^;)
・園子が船酔いする保障はなかったのでは?
・鏡のトリック、あれじゃあ警察の目はごまかせないだろー
・警察が厳重に管理したであろう合鍵を犯人はどうやって手に入れた(作れた)のか
・爆弾、あんな風に動かせるなら、素直に蘭のあけた穴から放り出せばよいのでは…

まあ、こういう風に突っ込むのも、こういったドラマのお楽しみですよね♪
ともあれ、続編希望!
# by yagikuro-3 | 2006-10-02 23:44 | TV

紙屋悦子の青春 ('06日)

敗戦を間近に控えた鹿児島の田舎町、春の咲き誇る桜の樹の下で海軍航空隊に所属する二人の若者は美しく純朴な娘へ恋をし、娘も又、初めてのときめきに胸を焦がす。それは何時の時代にも存在する輝かしき青春の一ページ。
しかし、燃え尽きつつある戦争の業火は、特攻隊に志願した若い命を呑み込み、生き残った者の心にも生涯消えない傷跡を刻み込んでいく…。
(公式HPより)
先月、岩波ホールの初日舞台挨拶付きの回を観てきました。

いや~、原田知世の若さと可愛さには参りました!
生で見ても透明感がある。
映画では本上まなみと元同級生という役柄ですが、まったく違和感がない(実年齢は結構離れているのに)。たいしたものです。

黒木和雄監督の遺作で、原作は松田正隆の戯曲。
紙屋家の中のみで話は展開し(+病院屋上での回想)、長まわしが多用されています。
演劇色の強い脚色・演出に原作へのリスペクトを感じます。

戦争ものではありますが、殺伐とはしておらず、登場人物たちの交わす会話のあたたかさやちょっとしたズレに笑みがこぼれることもしばしば。
だからこそ、善良な人たちが背負わなければならなかった悲しみが静かに伝わってきます。

淡々としたムードのまま終わるので、終映直後は戸惑いましたが、しばらくしてからじんわりきました。
直接的でない台詞の裏側に、感情やメッセージをきちんと託している脚本・演出・役者の力に敬服です。
# by yagikuro-3 | 2006-09-03 19:14 | 映画

『のだめカンタービレ』、秋に連ドラ化

のだめカンタービレ (15)
二ノ宮 知子 / 講談社

少し前の『めざましテレビ』での告知で知りました。
よもや月9枠でやるとは…。(公式サイト

上野樹里が、のだめ役なのは妥当かなと。
最近観た『スウィングガールズ』『笑うミカエル』での演技もはじけてたし。
のだめも元気いっぱいに演じてほしい☆

千秋先輩は玉木宏。
玉木くんは大好きな役者さんなので、どんな風に千秋を演じてくれるのか素直に楽しみ。

ミルヒーが竹中直人っていうのは、よくぞ考えたなと。
原作以上に妖しいキャラになりそう(笑)

で、私的に一番のヒットだったのが、“乙女な男子”の真澄役が小出恵介 だということ。
小出くんがモジャモジャ頭に!?
小出くんが千秋(=玉木くん)にラブ!?
いやーん(ジタバタ×2)、 もんのすごくみたいんですけど!!


(…コホン)
ともあれ、人気漫画の映像化なのですから、多くの人の期待に応える出来であってほしいものです。


■ 余談
玉木くんと小出くんはこの秋公開の映画『ただ、君を愛してる』でも共演してますね。
私の大好きな宮崎あおいちゃん&黒木メイサちゃんも出ているので、これまた楽しみです♪
# by yagikuro-3 | 2006-08-18 00:35 | TV

月9『サプリ』 第6話

キラキラしている人たちのキラキラした悩みをきかされてもな~と、どこか冷めた目で観ていた『サプリ』、今回はちょっと胸が熱くなりました。

本気で仕事に向きあいはじめて、まだまだと思い知りつつも先輩に“ちゃんと相手にしてもらえた”石田(亀梨和也)の高揚感。

キラキラしているクリエイター達の傍らで、そうなれない自分の身をかみ締めているエリ(浅見れいな)の切なさ。

石田の気持ちも、エリの気持ちも、どっちも自分の中にある。
ミナミ(伊東美咲)のようには、なかなかなれませんね。
# by yagikuro-3 | 2006-08-14 22:23 | TV

『チョコレートコスモス』 恩田 陸

チョコレートコスモス
恩田 陸 / 毎日新聞社
「まだそっち側に行ってはいけない。そっち側に行ったら、二度と引き返せない。」
幼い時から舞台に立ち、多大な人気と評価を手にしている若きベテラン・東響子は、奇妙な焦りと予感に揺れていた。伝説の映画プロデューサー・芹澤泰次郎が芝居を手がける。近々大々的なオーディションが行われるらしい。そんな噂を耳にしたからだった。
同じ頃、旗揚げもしていない無名の学生劇団に、ひとりの少女が入団した。舞台経験などひとつもない彼女だったが、その天才的な演技は、次第に周囲を圧倒してゆく。
稀代のストーリーテラー・恩田陸が描く、めくるめく情熱のドラマ。
(Amazonの紹介文より)
『ガラスの仮面』を彷彿させる、このあらすじ。
ずーっと読みたいと思っていたのですが、やっと図書館から借りることができました。

劇作家の神谷、若きベテラン女優の東響子、学生劇団員の巽、三人の視点で話は進んでいきます。
この三人は物語の中盤になるまで接点をもたないので、読み始めはストーリーに入り込みづらいと感じました。
ですが、演劇というのはあらゆる能力の出会いによって成り立つ総合芸術、読み終えたあとは「だからこういう書き方になるのか…」と思いました。

オーディション課題「二人の登場人物で三人の芝居」「ブランチVS影のブランチ」のくだりは圧巻。
『ガラスの仮面』における『奇跡の人』や『二人の王女』のオーディションに匹敵する迫力です。
作中の他の演目も、読んでいて「実際に観てみたい~」と思わされるものばかり。
恩田さんの多才さがうかがえます。

出会いと葛藤――、生身の人間が作る演劇のおもしろさがつまった小説です。
舞台好きの方なら一読する価値ありかと思います。
# by yagikuro-3 | 2006-08-13 22:21 |