カテゴリ:舞台( 30 )

北区つかこうへい劇団『売春捜査官-女子アナ残酷物語-』(紀伊國屋ホール)

作・演出/つかこうへい。

大分市つかこうへい劇団で上演したもの(もう10年も前なのか…)に思い入れがあり、私の中で大切な一作となっているだけに、改訂も加わっている現在のバージョンを観るのは躊躇われたのですが、ふうりんさんにお誘いいただき、思い切って行くことにしました。

「一人で生きていける女に、『君はボクが一緒にいなきゃだめだ』と、たぶらかしてくれるのが、男っていうもんだろうが」
「踏ん張れば、殺さずにすんだんじゃないですか」
「なあに、一人は慣れています。今までも一人でしたし、これからも一人です」


かなり改訂は加わっていますが、『熱海殺人事件』ならではの、『売春捜査官』ならではの台詞をきくと気持ちが高ぶります。
〈愛しさと切なさと心強さと〉〈愛が止まらない〉のナンバーも健在で嬉しかった。
この2曲は売春捜査官には欠かせない!
家でもMD探し出して聴き返しました。

おふざけや傷の抉りあい、その先にある真実と真意――。
人と人との対峙をこういう風に描けるつかこうへいはすごい。

黒谷友香の伝兵衛、凛々しさ一途さ、美しさと狂気、女伝兵衛にあって欲しいものをきっちり備えていました。とにかく表情がいい!

今のバージョンは、国家機密などの要素が入り話が膨らんでいるため、昔ほど「今、義理と人情は女がやっております」の台詞が効いていないのが残念(この台詞で幕を切るところが好きだったので)。
これはテーマがシフトしたということで、仕方ないのかな。
でも最後のチャオ万平の場は蛇足。
プログラムについていた戯曲には、この場はないんですよね。なんで付け足したんだろう…。

売春捜査官―熱海殺人事件
つか こうへい / メディアファクトリー
ISBN : 4889913726




〈7月16日鑑賞〉
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by yagikuro-3 | 2006-07-26 01:18 | 舞台

文学座有志による自主企画公演『背中から40分』

場末のホテルの最上階の客室。
待ち続ける男と、マッサージ師の女。
それぞれの40分。それぞれの人生。
(公演チラシより)
作  畑澤聖梧 / 演出 中野志朗
出演 外山誠二・金沢映子・八十川真由野・佐藤麻衣子
サイスタジオコモネAスタジオで上演(7月8日鑑賞)。

八十川さんは『チャングムの誓い』でヨンセンの吹き替えを担当している方です。
この日は午前に『ふたつの恋と砂時計』(パク・ウネ出演)を観たので、なにげにヨンセンデーでした(笑)。

母の知り合いが公演に携わっているということが理由の観劇だったので、観る前は「どんなもんだろう…」とかなり不安でした。
作家に対する予備知識のなさもその一因(以前弘前劇場で書いていたり、高校演劇界で活躍されていたりする方だということはネットで調べてわかりましたが)。
ですが、思いがけずヒットな作品でした。観てよかった!

一幕一場の芝居。
話の大半は客の男(外山誠二)とマッサージ師(八十川真由野)のマッサージを通しての会話で構成されています。
二人芝居で語り(会話)が中心のものって、退屈しやすいのですが、今回はそれがありませんでした。
客の男とマッサージ師の背負っているものの提示方法や外界とのつながりのみせ方、台詞のうまさ等、戯曲の力とリアルな役者さんの演技に引きこまれたからだと思います。

ぬくもりと対話。
つい数十分前にであったばかりの他人同士に通い合う感情。
追いつめられた二人だからこそ、相手を「癒したい」という思いがこちらに響いてきます。
「癒しあう」という言葉からは、どこか甘さを感じますが、癒しあうというのは切実なものなのだと感じました。

この作品、作者自身の手で、9月26日~10月4日に駒場アゴラ劇場で上演されるようです(渡辺源四郎商店)。
観にいこうかなと検討中です。
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by yagikuro-3 | 2006-07-10 22:58 | 舞台

菊地美香ちゃんがコゼット役に!

うわー、深夜家に戻ったらなんとビッグニュースが!!
なんと菊地美香ちゃんが来年の『レ・ミゼラブル』のコゼット役に決まったそうです!

菊地美香ブログ『取り急ぎ☆ご報告です!!』
ミュージカル「レ・ミゼラブル」2007年プリンシパルキャスト

そもそも私が特撮にハマったのは、『特捜戦隊デカレンジャー』を観たのがきっかけ。
美香ちゃんはそこでデカピンク(胡堂小梅)役をやっていたのでした。

当時から歌はうまかったし、アクションのキレも抜群でした!
『魔法戦隊マジレンジャー』でも挿入歌を歌っていましたが、透明感のある歌声に癒されました。
最近の出演作の『超忍者隊イナズマ!』の寺田ジュン役での可愛らしい演技にほっこりさせられたばかり。

美香ちゃんは『アニー』等の舞台経験もあるし、レミゼのコゼット役にいいんじゃないかな~とずっと思っていたのですが(ホント)、よもや叶うとは!!
これから演劇誌でも美香ちゃんを見かけることができますね。
美香ちゃんのレミゼでの活躍、心から祈ってます!
ミュージカルファンのみなさん、彼女をぜひ温かく見守ってあげてくださいませ。

新キャストでは橋本さとしさんのバルジャン役もたのしみ。
次回のレミゼはこの二人を中心に公演日を選ぶようになりそうです。


……岡田さんがマリウス役から離れたのは悲しいんですけどね(覚悟はしてましたが)。
美香ちゃんとの共演、観たかった~(><)
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by yagikuro-3 | 2006-07-08 01:27 | 舞台

ミュージカル『ミー&マイガール』(帝国劇場)

本日観てきました。

観ている途中、ほとんど成長をみせないビルに戸惑ったのですが、これはビルの成長話ではなく、体面を重んじようとするマリア夫人と自分の好きなもの(人)を大切にしようとするビルの価値観の対決話なのかなと思いました。
ビルは常におちゃらけているけど、「サリーが一番大切」ということは決して揺るがない。
その真っ直ぐさが、ハッピーエンドを呼び起こす。
マリアのビルへのキスも、幕切れのビルとサリーのキスもグッときました。

この作品、宝塚(天海祐希・麻乃佳世のさよなら公演)で一度観ているのですが、その時はビルにあまり感情移入できませんでした。
年を経て、こういった純粋な気持ちをまぶしく感じるようになったみたいです(笑)。

サリーのけなげさにもほろり。愛想尽かしする姿が痛々しい。
女の子の方が現実(の厳しさ)に敏感だよね…。
彼女の〈スマイル! スマイル!〉のナンバーも、昔から大好きです。
嫌なことやつらいこと、私もこういうふうにやり過ごそうとするなぁって。


セレブだろうと庶民だろうと、愛する人と笑いあえるのが一番幸せ!
そう思わせてくれる作品でした。
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by yagikuro-3 | 2006-06-22 23:50 | 舞台

パルコ歌舞伎『決闘! 高田馬場』

三谷作品&染五郎が大好きな私。
今月中旬に観に行きました。

前に通路のあるH列で鑑賞したのですが、役者さんたちが目の前を何度も駆け抜けていって迫力満点。
最後まで笑い通しで観ましたが、正直物足りさもありました。
いつもの三谷作品より、勢いで見せる部分や役者だよりの笑いが多かったような…。
特に安兵衛と長屋の人々とのエピソードは、もう一工夫ほしかったかな。普通の話すぎて冗長に思えてしまいました。

役者さんたちのはじけっぷりは気持ちよかったです。
ほり(市川亀治郎)のキャラがすごく好きでした~。
私もあんな女になろう!と力いっぱい思いました(笑)
(結局安兵衛ゲットできるわけだし)
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by yagikuro-3 | 2006-03-28 00:08 | 舞台

LOVE LETTERS‐ラヴ・レターズ‐(PARCO劇場)

脚本:A・R・ガーニー、演出・翻訳:青井陽治。

幼なじみの男女アンディとメリッサが50年にわたって交わした手紙を読む朗読劇。PARCO劇場の定番演目です。
数年ぶりに鑑賞してきました(2月23日14時の回)。

今回観た組み合わせは岡田浩暉&彩輝直(岡田さん目当ての鑑賞です♪)。
衣装は、岡田さんは一幕はシャツと黒(ダークグレイ?)のスラックス、二幕はそれに上着とネクタイが加わります。彩輝さんは一幕・二幕ともノースリーブの白いワンピースでした。

メリッサは一見勝気で自由奔放な印象な女性ですが、彩輝さんはその内面にある“孤独感ともろさ”をとても丁寧に拾い上げて演じていたと思います。最後まで、どこか少女性を感じさせるメリッサでした(サマードレス風の衣装とキャラクターがマッチしていたと思います)。
岡田アンディは温かさがよく出ていました。生真面目さ・不器用さの中にある優しさに、メリッサは幾度となく癒されたのだろうなと思わされました。ただ台詞が全般的に走り気味で、「もう少し間を取ってくれれば…」「そこはもう少しじっくり聞かせてほしいなぁ」としばしば感じました。次回のリベンジを期待してます。

“男女の友情っていうのは、すれ違い続けるタイミング、
もしくは永遠の片思いのことをいうんです”

という台詞が、北川悦吏子のドラマ(ロンバケ)でありましたが、この芝居をみるとそれを思い出してしまいます。
いわゆるハッピーなカップルにはなれなかった二人ですが、こんな風に心を綴ることができるパートナーというのは得がたく、どんな形であれ結ばれた絆はかけがえのないものだと思います。
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by yagikuro-3 | 2006-02-28 02:02 | 舞台

エリザベート 10周年ガラコンサート (東京芸術劇場中ホール)

1月23日夜鑑賞。
この日のキャストは以下のとおり。

トート…姿月あさと、エリザベート…白城あやか、ルドルフ…稔幸
ルキーニ…樹里咲穂、ルドルフ…絵麻緒ゆう、 少年ルドルフ…朝澄けい
エルマー…成瀬こうき、マックス…ちあきしん

最も観たかった組み合わせを、友人の好意で観ることができました。
姿月・白城コンビで〈私が踊る時〉が聴けるとは~(ToT)

姿月トートを初めてみたときの衝撃が、昨日のことのように思いだされました。
冷たさと激しさ、圧倒的な歌唱力――。
当時は自分も若かったから(笑)、あれだけ盛り上がれたのかな~と思っていたのですが、今観ても心奪われます。
〈最後のダンス〉のあたりは、パワフルな歌声に気圧され、息ができませんでした。

ガラコンサートと銘打っていますが、衣装もメイクも本公演とほぼ同様、芝居もかなり再現されています。
私が最も好きだった、一幕終盤のエリザベートの拒絶から〈ミルク〉のナンバーにかけてのトートの心情変化も、しっかりと観ることができました。
ラスト、エリザベートとトートが手を取り合って見つめあう姿から、二人の気持ちがあふれんばかりに伝わってきました。こういった恋愛感情の表現、宝塚の役者さんはさすがです。

“知性と憂い”の白城エリザベート。ブランクをほとんど感じさせない歌と芝居と美しさ。ぜひまた舞台に戻ってきてほしいものです。
あたたかい稔フランツ、実直で繊細な絵麻緒ルドルフ、成瀬さんの軍服姿をまた見ることができたのも嬉しかった。
樹里さんのルキーニは生き生きとして、とても嵌まっていました。本公演ではルドルフとルドルフを演じていましたが、このルキーニが一番似合っていたかも…。

『エリザベート』という作品への愛を再確認した1日でした(^^)
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by yagikuro-3 | 2006-01-28 00:43 | 舞台

舞台『10か月』のヒロインのエッセイ

昨夜、俳優座劇場で行われる〈ウーマンズビュー・シリーズ〉の記事をエントリしましたが、今日オフィシャルブログを覗いたら、『10か月』のヒロインが書いたという設定のエッセイが掲載されていました。全3回企画で金曜更新だそうです。
こういう裏設定(?)がのぞける企画、嬉しいです。舞台を身近に感じます。
“男女の友情”、語りつくされているようで語りつくせないテーマですね。
次の更新が楽しみです。
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by yagikuro-3 | 2005-11-10 23:42 | 舞台

若手女性演出家3人による連続公演

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若手女性演出家3人による連続公演 [11月09日 日刊スポーツ]
3人の若手女性演出家による連続公演「ウーマンズビュー・シリーズ」の制作発表が8日、東京・六本木の俳優座劇場で行われた。ホリプロと同劇場の共同制作で、俳優座の宮崎真子演出「サマーハウスの夢」(12月3~11日、主演鈴木ほのか)、青年座の藤井清美作・演出「10カ月」(12月15~25日、主演香寿たつき)、文学座の松本祐子演出「サムワン」(来年1月12~22日、主演千葉哲也)の3作品。「10カ月」に出演の田口浩正は余命10カ月の男の役で「今5キロやせましたが、本番までに5キロやせます」とダイエット宣言。

俳優座劇場での若手女性演出家の競作、注目しています!(近い世代なので)

その中の1本、日本テレビシナリオ登龍門2000優秀賞受賞作の『10ヶ月』。
この年の登竜門は“LOVE”というテーマを設けていたのですが、そのテーマへのアプローチの仕方がおもしろいなと印象に残っていた作品です。
作者自らどのように戯曲化&演出するのか、楽しみです。
出演者も香寿たつきさん・田口浩正さんと演技派で個性派の役者さんで期待大。

オフィシャルブログも興味深く読んでいます。
テイストの異なる3作品、セット券も販売されているので、ぜひ見比べてみたいところ。
(私は2本鑑賞する予定です)

こういった若手育成の場が、もっと増えていってほしいと思います。
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by yagikuro-3 | 2005-11-10 01:18 | 舞台

舞台『あずみ』再演!

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来年4月に明治座で『あずみ』の再演が決まったそうです! 
もう、すっごくすっごく嬉しいです!!
大阪公演もあるそうです(行っちゃうかも)。
熱さと切なさに胸がいっぱいになった、あの舞台にまた会える!!
黒木メイサちゃん、生田斗真くん、長谷川純くんの主演陣もそのままのようで、ホッ。
他のキャストも変わらないとよいのだけれど。

とはいえ4月の公演、社会人には観にいくのが厳しい時期だったりします(もう少し後にずらしてほしかった…)。なんとかスケジュールを調整したいと思います。
前回は空席が目立っていて、ちょっとさみしかったですが、今回は公演期間が短いのでどうなることやら。
チケット取りが厳しくなるのはイヤですが(笑)、多くの人に見てもらいたいです。
でもって、DVDの製作もよろしくお願いします!!

来年10月は米倉涼子主演の『黒革の手帖』もあるし、若い観客層の開拓に積極的な明治座から目が離せません。
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by yagikuro-3 | 2005-10-20 18:24 | 舞台