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『こわい! 青玉』

こわい!青玉
石崎 洋司 藤田 香 たなか しんすけ / 講談社

紀伊国屋ホールで『売春捜査官』を鑑賞する前に、児童書コーナーに立ち寄りました。
友人のりなこさん(まめだぬきさん)の作品が掲載された児童書『こわい! 青玉』が今月17日ごろに発売されるとのことだったので(りなこさんブログ7/13記事後半部記載)、それを探すのが目的。

講談社の児童向け文庫=青い鳥文庫ということで、その平積みをチェックしましたが、ありません。
「やっぱり明日以降に並ぶのかしら…」と思いつつ、あきらめ悪く平積み台をじーっと見つめていたら、「あったー!」。
どうやらこわい話のアンソロジーはKK文庫という別ブランドから出しているよう。青い鳥文庫から少し離れたところに置かれていました。
「同じ講談社なんだから近くに置いてよぉ…」とぼやきつつも、無事ゲット! 目次を見ると、りなこさんの名前が載ってます♪
帰りの電車の中で早速読みました。



全国からよせられた506のこわいお話から『黒魔女さんが通る!!』シリーズの石崎洋司がえらんだ、ふしぎで、とびっきりのゾーッ短編集!!
この本に収録されているのは、青い鳥文庫のHPでおこなった、プロ・アマ年齢を問わない公募企画「『こわい!』話大募集」の優秀29作品のうちの石崎洋司選の14作品です。
Amazonの内容紹介文より

店頭で見たとき「青玉」本・「赤玉」本があり、その違いがわからなかったのですが、石崎洋司氏選が「青玉」、令丈ヒロ子氏選が「赤玉」のようです。

掲載者のプロフィールを見ると、出版歴のあるプロの方も多い。
登場人物は子どもですが、大人も楽しめるレベルの作品ばかりでした。
話のテイストもバラエティに飛んでます。

人間の欲望や好奇心、弱さに忍び込んでくる恐怖。
様々な形をしているだけに油断していると巻き込まれてしまうかも…と思わされます。

さて、りなこさんの作品『消えた生命線』。

占いの得意な友だちから、手のひらにおっちょこちょいの相が出ていると指摘される土井みなこ。その結果に違わぬみなこのドジぶりをクラスメート達は笑う。
ある日、みなこは不思議なお兄さんから“なんでもけせる消しゴム”をもらい――


ヒロインと同様、私もドジでおっちょこちょいなので(‐‐;)、感情移入して読みました。
思い通りの人生を手に入れた!と高揚感を抱くヒロインを待ち受けていたもの――。
更なる欲望を抱かなければ、こうならずにすんだのか。
でもそれは、大抵の人間には無理なこと。
お兄さんは、何者だったのでしょう?

ちなみに私が“なんでもけせる消しゴム”を手に入れたら消したいもの。
それは……、贅肉です(T-T)。
昨日、数ヶ月ぶりにヘルスメーターにのったら、ありえない数値が表示されました(リアルホラーだ…)。
by yagikuro-3 | 2006-07-16 22:10 | 絵本・児童書
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